ナナオの日常とか活動とか。
ナナオのこと色々。
以前から少しずつ読み進めてた本『ブラフマンの埋葬』を昨晩に完読した。
タイトルが『ブラフマンの埋葬』なだけに号泣するような結末になっているのかと思い、心して読んでいたのだが「あれ・・・そうでもないやん・・・」
率直な感想を一言で述べると・・・
「淡々とした静けさを感じさせる本」
この本は小川洋子さんの著書で、主人公「僕」と架空の動物「ブラフマン」との出会いから死別までの日常が書かれてある。
この「ブラフマン」という架空の動物がすこぶる可愛いヤツだという事は読んでてわかる。
そしてタイトルの『ブラフマンの埋葬』から、このすこぶる可愛いであろうブラフマンがいつか死んでしまうという事は想像するに易しい。
・・・そう、ココ。ブラフマンが死んでしまうココのポイントに注目して頂きたい。
実際にペットを飼った事のある人ならお解かりだろうが、可愛がっていた家族同然のペットが死んでしまった時の辛さといったら、ホントに言葉にならない程。
私も昔、人相が変わるくらい泣き腫らした事をよく憶えている。
しかしこの本からは、その言葉にならない程の辛さがあまり感じられない。
(決してそれがダメだと言いたいワケではないので勘違いしないでね)
例えば、我家のペットが死んでしまった時の辛さが「大腿骨粉砕骨折」程の痛みだとしたら、ブラフマンの死から感じる痛みは「歯医者さんの麻酔の注射」程に思える。
それはあえてそういう書き方がされてるからだと思うが、これから読もうとしてる人のために詳しい内容は控えておく。
・・・静かに穏やかに始まって、ブラフマンと戯れる楽しさやブラフマンに対する愛情や愛おしさを感じさせながらも、やはり穏やかに時間は流れ、そして静かに終わる・・・
そんな一冊だと思った。
ブラフマンがホントにカワイイので、お家で動物を飼った事がない人はペットと一緒に暮らす感覚が少しは想像できるかも。
『ブラフマンの埋葬』
もし読んだ事があるなら、アナタはどう感じましたか?
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